2019年がスタートし、すでに2ヶ月ほど経ちましたが、今年の気になる業界トピックスの一つ「建築キャリアアップシステム」について書いてみます。昨年秋から運用開始され、本年度中には各社とも本格運用を目指して準備に余念がないことでしょう。
「建築キャリアアップシステム」の詳細については、すでに業界内ではご存知の方が多いと思いますので割愛させていただきますが、今回はこのシステムによって、当社や従業員を取り巻く状況がどのようになるのか考えてみたいと思います。
【業界トピックス】2019-02-28 (木)
2019年がスタートし、すでに2ヶ月ほど経ちましたが、今年の気になる業界トピックスの一つ「建築キャリアアップシステム」について書いてみます。昨年秋から運用開始され、本年度中には各社とも本格運用を目指して準備に余念がないことでしょう。
「建築キャリアアップシステム」の詳細については、すでに業界内ではご存知の方が多いと思いますので割愛させていただきますが、今回はこのシステムによって、当社や従業員を取り巻く状況がどのようになるのか考えてみたいと思います。
現場での今までの現状
そもそも、私たちは現場の作業員として特殊な技能を任されておりますが、中には資格が持っていてもその能力や経験を認識してもらえない人たちもおりました。
また、人材や管理をする立場としても社会保険の加入状況の確認作業、入退出管理や作業員名簿の作成など、事務効率が悪く、人的ミスが発生しやすい状況を作り出していました。これは元請け企業様も同様の懸案だったと思います。
そこで、建築業界での作業員の評価や処遇改善など環境の改善を目指すために、国土交通省が構築したのが「建築キャリアアップシステム」です。
「建築キャリアアップシステム」のメリットと当社の取り組み
「建築キャリアアップシステム」とは、現場に入るあらゆる作業員の情報(社会保険状況などの本人情報をはじめ、資格や現場経験の履歴などスキルがわかる情報)を登録し、入退出や就労履歴も管理できるシステムです。現場では作業員が自分のキャリアアップカードを携帯し、就労状況を記録できます。
例えば、当社の立場から言えば、作業者の資格やキャリアをアピールすることができ、案件の獲得や作業員の処遇改善につなげることができます。作業員一人一人のスキルを把握することで、資格取得や技術向上などの教育計画に活かすこともできるでしょう。もちろん作業者自身もモチベーションが高まり、スキルアップすることでこの業界に定着していくはずです。こうした取り組みは、将来的にはリクルーティング活動、継続的な人材確保の好材料になるのではと考えます。
またお客様(元請け様)の立場では現場体制管理の事務作業がスムーズになり、現場のコンプライアンス管理もできるのではないでしょうか。
当社も前向きに取り組み始め、すでに事業者情報登録申請は完了しております。これから徐々に技能者の登録を進めていく予定です。
正直なところ、最初の情報の登録や申請は面倒な作業ですが、「建築キャリアアップシステム」に取り組むことで、作業員と当社、そしてお客様の「win-win-win」が実現するのではと思います。これを機に、作業員の技術とモチベーションを向上させ、外部にも当社のスキルを積極的にアピールして皆様のお役に立ちたいと考えております。